二畳半生活

ぼんやりとした概念を具体化する作業途中です

看板と棚とテーブルセットを見に、京都に出かけた話

東京に暮らしだしてから、毎年GWには帰省や旅行などの予定が入っていた。大型連休を生かして長期間東京を離れること、友人と予定を合わせて遊ぶことは、非日常が味わえて良い息抜きになっていたなと思う。 しかしながら、当然本年2020年はCOVID-19感染拡大防…

『イノベーション・スキルセット 世界が求めるBTC型人材とその手引き』読書メモ

この3月から4月にかけて、目に見える形で日常が非日常へと変換され、社会の転換点に立ち会っているような気分です。終わりがわからないことにつらく、こわく思うこともありますが、今は出来る限りの衛生対策をしつつ、引きこもりを出来る限り楽しもうと思い…

東京国立近代美術館 工芸館に行って

この度はいつもの本の感想メモから趣向を変えて、最近感動したお話です。 社会の歯車となっていると大きく感動する機会が減っているように感じるので、この思いを書き留めておこうという気持ちで記します。 ●内容の要約 2020年3月8日までに東京国立近代美術…

『いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学』読書メモ

明けましておめでとうございますというにはもう遅いですが、2020年最初の更新です。 年度末の魔法なのか、あんなに時間があると思った1月ももう終わってしまっていることに驚きです。今回は人間のその実感にぴったりあてはまるような本について概要、面白か…

『実践行動経済学』読書メモ

リチャード・セイラー、キャス・サンスティーン著『実践行動経済学』の読書メモです。なお、リチャード・セイラーさんは2017年に「行動経済学への貢献」という理由でノーベル経済学賞を受賞されております。 本書の概要、面白かった点、感想について書きます…

『行動経済学の使い方』読書メモ

大竹文雄著『行動経済学の使い方』を読んだ感想メモ。 読んで良かった点についてです。 ●行動経済学の既往研究の成果が簡潔にまとめられている プロスペクト理論、フレーミング、保有効果、サンクコストへの誤謬……といった既往研究の成果が極めて濃縮されて…

ゼロ秒思考を約1年続けてみた体験記

三連休があると睡眠時間と自由に使える時間及び三連休中の食事の自由度が大きく増えて生活にゆとりが生まれるように感じます。 まだまだブログを書くことは習慣化できていないため、ゆとりが生まれた隙を使って1記事書きます。 今回は読書メモと趣向を変え…

『知的生活の設計』読書メモ

新年も明けて3週目です。会社が始まってから一気に今年度ももうすぐ終わりかという気分が沸き立ってまいりました。あと2か月ちょっとの終わるまでに片付けなければならない仕事、楽しいイベント、旅行等やりたいことも複数あるので、風邪等ひかない程度に活…

『知ってるつもり 無知の科学』読書メモ

新年あけましておめでとうございます。 昨年度は記事の更新が5本の指に収まる程度だったので、今年はその倍、10回のブログ更新を目指していきたいです。 更新が滞る原因として、自分の場合は本を読む時間が確保できていない、本の内容を文字にするのがおっ…

『実践!交渉学 いかに合意形成を図るか』読書メモ

防備録メモシリーズです。 行動経済学本の連続から趣向をかえて、交渉学の本を読んでみました。 実は交渉学本の前に話題のダニエル・カーネマンさん著『ファスト&スロー』も読んだのですが、 こちらの本は丁寧に各章末の後ろにまとめがついているので内容ま…

『ずる 嘘とごまかしの行動経済学』読書メモ

大型台風が過ぎ去ったら夏の暑さも落ち着いてまいりました。前回の記事で月1の更新を目指すと書きましたが、有言不実行になってしまいました。残念。 行動経済学の本3冊目を読んだので読書メモです。他のアリエリーさんの本とかぶる内容もあったため、気にな…

『不合理だからうまくいく』読書メモ

こうも蒸し暑い日が続くと会社に行って帰ってくるだけで疲れてしまい、日々だらだらと何も生産せずに終わりそうです。 そんな自分に活を入れるためにも1ヶ月1本くらい文章を書こうかと思います。習慣化は苦手ですが続くといいな。 ダン・アリエリー著『不合…

『予想どおりに不合理』感想その1

ダン·アリエリー著の『予想どおりに不合理』を読んで思ったことを書きます。 本書で取り扱っている主題は行動経済学ですが、人間の癖(考え方、行動の癖)とお金についても本書では大きく述べられています。私は特に読んでいて、お金について書かれた部分に…

社会の歯車になりたかったのだが

最近全く文章を書いていないことに気づき、ブログでもまた書こうかと引っ張り出してきたら4年近くもも前のブログが消されずに残っていた。 こちらが帰って来たい時に居場所を提供してくれるインターネットの懐の深さをありがたく思うと同時に、中高生の頃に…

話すことによる保存はあるのか

最近、学校の課題関係で普段会話することのない年代や職種・経験保持者の人と会話をしたり、話を聞くことが多い。思い返せれば小学校のときの校外学習だったり職業紹介ででもそんな経験があった気がするが、その頃はまだその経験の持つ意味を理解するにはあ…

土地の話

「ゲニウス・ロキ」という言葉がある。なんだかおどろおどろしい印象を受けるがどこか魅力的でもある。この言葉イギリスで18世紀ごろに注目されだした概念で、もとはラテン語。「ゲニウス」は物事に付随する守護の霊「ロキ」には場所・土地という意味がある…

写真の話

東京国立近代美術館で開催されているジョセフ・クーデルカ展に行ってきた。久しぶりの展覧会は思った以上に面白いものが見られてよかった。個人的にはエグザイルズという題目で飾られていた写真がどこにもいけない雰囲気のようなものをはらんでいて、なんだ…